いつも家族がちょうどいい距離感で暮らせるLOAFER。K様は数あるシリーズの中で、モデルハウスで見たLOAFERが気に入った。玄関の向きや間取りもプランが沢山あり、土地の形や暮らし方に合わせたチョイスが出来るのがBinOの強み。好きなように配置できる十分広い土地への建築だったが、リビングはあえて道路に背を向け、プライバシーを重視した提案で喜ばれた

長い年月をかけて育ってきた木の逞しさ。四季を感じ、暑さ寒さに耐え、自然と共に生きてきた木の優しさ。家族に寄り添ってくれるような温もりを感じる無垢の家に、ブラックの照明器具やアイアンの無骨さが好相性だ。吹抜けの開放感あふれるリビングで高い天井を見上げれば、森の中で木漏れ日を浴びている気分を味わえる。空気まで美味しく感じるから不思議だ

大きな掃出し窓から差し込む光は、家族みんなの元気の源だ。平日の朝はそれぞれが忙しくしながらも「今日も頑張ろう」という気持ちになる。休日はゆっくり朝食をとりながら、この後のプランを練って心躍る。晴れの日のエネルギッシュな光もいい。雨の日のどこかアンニュイな光もいい。その時その時の光を浴びながら、家族の表情を心に焼き付けたい

ダイニングで家族が一緒にいる時間が好きだ。今日の出来事を話しながら、子供達の成長を感じる。楽しいこと、悔しいこと、頑張ったこと、全てを家族で共有したいと思う貴重な時間。きっとこうして過ごすのも、永遠には続かない。いつかこのソファが狭く感じるだろうか。友達と過ごすのが楽しくなって、家族との時間が減ってしまうだろうか。そんなことを想像しながら、でも今はこの時間を大切にしたい

キッチンの背面に設けたウイスキーを並べるための棚。家を建てる時から、ここにはこだわりたかった。妻の領域を犯してしまっている罪悪感にさいなまれながら、最近のお気に入りのボトルが並ぶ姿を見ると、どうもニヤニヤが止まらない。さあ今夜はどれにしようか。家族団らんの時間を大切に思いながら、みんなが寝静まったリビングで一人でまったりやりたい

小屋裏部屋は秘密基地。初めてモデルハウスを見学して、LOAFERに恋した瞬間を思い出す。今は、ラーメンの名店がずらりの専門誌から、胸キュン少女漫画の名作まで、癒しの時間に欠かせないアイテムが揃う場所。いつか、子供達がこの魅力に気付いてしまうかもしれないことを不安に思いながら、逆に早く楽しさを共有したい気もする

リビングと繋がるフリースペースから2階の個室へ出入り出来るプラン。無垢の扉を部屋ごとの色で塗装し、可愛らしい眺めとなった。室内の収納建具は、こちらも無垢のルーバー折戸で、海外の歴史ある住宅を彷彿とさせる。あんな風に、年月を重ねていい味が出てくるのが楽しみだ。個室にいてもリビングの家族とお互いに気配を感じられる、ちょうどいい距離感である

2坪のリッチな洗面ランドリー。大きな鏡に2人一緒に映る朝の時間は、忙しい中でもコミュニケーションが取れて楽しい。洗面、収納、そして更に向こうが洗濯機。誰かが身支度をしていても、スペースを気にすることなく洗濯が出来る。動線の良さも自慢の間取りだ。お気に入りのタイルが目に入ってくると思わず頬が緩んで、鏡に映る自分の顔がトーンアップする

庭のウッドデッキに面した主寝室で、掃出し窓のカーテンを開けて今日の天気を確認するのが楽しみの一つ。ウッドデッキには大きな軒がかかっているので、窓に雨が直接かかることもないし、直射日光で暑くなることもない。シックな色合いでまとめたセンスのおかげで、風に揺らめくレースのカーテンが、青空に掲げたタンポポの綿毛のように優しく浮かび上がる

道路に背を向けた配置はプライベートスペースを確立させる。ほんの少しの気持ちの余裕が、どんなに豊かな暮らしを創り出すのか。その効果は子供たちの笑顔で測れるだろう。庭の片隅には畑のスペース。おじいちゃんが遊びに来るついでに野菜を育てている。野菜を育てる口実で遊びに来ている。まあどちらも正解で、大切な時間。色々な気持ちと沢山のものが、ここで育まれている